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07/17  夏だから怖い話 ~身内の実体験~ 

うおー、大好きな夏の到来!夏万歳!

せっかくの夏なので、怪談をひとつ。

「幽霊かと思ったら町内を見回りする爺さんだった」とかそういうんじゃないです。ふつうの怪談です。




自分は霊感というものがこれっぽっちもない。

怖い話を聞くのは好きだが、霊的な経験や超常的な不思議体験などはからっきしだ。

これは自分だけでなく、我が家の家系にも同じことが言える。

父は人魂を見たことがあるが、これは科学的に証明されている(諸説ある)ので、心霊現象とは言い難い。



が、



唯一姉が一度だけ霊体験らしき経験をしている。

この姉の体験談は幽霊が出てくるわけでもなく、ましてや「そこは昔墓だった」といった確証になるようなオチもない。

ただ姉が「薄気味悪い体験をした」という話だ。



我が家は皆夏が大好きなので、姉もご多分に漏れず夏になるといそいそと海などに出かける。その年もやり始めたボディーボードを携えて、友人たちと三人で伊豆の下田へ泊まりがけの旅行へ出かけた。

宿は某有名観光雑誌で予約し、二泊三日で海を満喫する予定だった。

下田へ到着するなり、海へ直行しおもいっきり遊びまくった。午前中に到着したとはいえ、海に入ってしまえば時間なんかすぐに経ってしまう。遊び疲れてへとへとになって、宿に着いてからようやく一息つくことができた。

その夜泊まる宿は、十数組の宿泊客が泊まれるような中規模の宿であった。ごく普通のよくある旅館といった佇まい。案内された部屋は、和室に床の間、和室の先には椅子が置かれた二畳程のスペースがあり、そこに面した窓からは遠くに海が見える、というような昔ながらの旅館といった造りの部屋だ。

しかし、なんとなくいくつか違和感があった。

部屋へ案内される際に、通路がかなり入り組んでいるのだ。増築を繰り返したような、曲がり角や段差の多い通路。内装も新しく綺麗な壁から年代を感じさせるような古びた壁など、歩くにしたがって変化していく。新館・旧館というより、いろいろな方向に増築していったような、つぎはぎな造りになっていた。

そして、どうも客が姉のグループ以外いないようなのだ。案内される際に「空いているから好きな部屋を選んで結構ですよ」と言われたらしく、三人なのに二部屋使っても構わないとまで言われたらしい。普通なら考えられない大サービスだ。これに気をよくして空いててホントよかったなどと主人の言葉に甘えたのだが、結局宿を出るまで他の宿泊客が泊まっているような気配は全くなかったということだ。

まあ、某有名雑誌で探した宿だから安心だし、我が家系は霊感を持ち合わせていないので変な体験なんかしたことない。何より遊び疲れてへとへとだったので、宿の妙な雰囲気よりむしろ風呂に入って早く寝てしまいたいという状態であった。

しかし、この時の姉は嫌なものを感じていた。

ちょっとしたことだったのであまり気にかけていなかったようだが、部屋を案内されたときに部屋の空気を入れ換えたいような淀みを感じたそうだ。霊感はないので、窓を閉めっぱなしにしてたせいだと思っていた。

二部屋も借りてしまったのはいいが、一人と二人に別れなければならず、霊体験はなくてもやはり一人は恐いということで、じゃんけんで姉と友人で一部屋、そしてもう一人の友人(かわいそうな友人!)が一部屋で泊まることとなった。

早速、夕飯と風呂を済ませ、就寝することに。

姉と同じく霊感のない、一部屋に一人で過ごす友人は、さっさと自分の部屋へ行って寝てしまった。姉たちも疲れてすぐに寝付けるだろうと思い、明日に備えて早めに床に就いた。

眠り始めてどれくらいたったのだろう。

いやに寒い。

エアコンは、予想していたよりも部屋の温度が上がらなかったので、最弱にして温度も高めの設定で運転させていた。しかし、エアコンの効きすぎを超えた寒さのように感じる。

布団を被っていても、エアコンとは全く別方向から首筋に冷たい風が入り込んでくるのだ。

なんだか気味悪いなと思いながらもウトウトし始めると、どこからか雫が滴る音が聞こえている。

今聞こえてきたのか、ずっと聞こえていたのか。

ピチャン、ピチャン…と大きくはないが何か妙に気になる音。

エアコンから出る水かとも思ったが、その雫の音がどっちから鳴っているのか…全く方向が分からない。

頭の中でなっているような雫の音。

ますます恐くなってきて、頭まで布団を被ってなんとかその夜をやり過ごした。


翌朝、もう一部屋の友人は問題なかったが、一緒の部屋に泊まっていた友人も嫌な雰囲気を感じていたらしい。

そこで、ふざけ半分で怪談によくある「霊現象のある部屋には御札がある」というのを調べてみようということになった。

いろいろ調べてみるも、ぱっと見たところそれらしきものはどこにもない。

よくあるパターンが絵の額縁の裏に御札が貼ってあるというパターン。

その部屋の床の間にも絵が掛けられてあった。

何の気無しに友人が絵をめくると…

「ねぇ!なぁにこれ!!」

やはりあった。

案の定そこには御札があった……



のだが



そこにあった御札は見たこともないような不気味な紙切れであった。

見慣れている「○○神社の御札」というようなものとはまるでかけ離れていた。

額の裏に貼られたそれは、ただ短冊状に切られた和紙のようなものであった。

そこに荒い墨文字でいくつか文字が書かれている。

その中のいくつか読み取れる文字に「血」「消」とあった……



なんのことだか全く理解できないながらも、ただならぬものを感じ取った三人はパニックになり、もう一泊の予定を急遽キャンセルしてその日の朝早く宿を出た。

これは姉の気のせいかもしれないが、宿を出るとき振り返って見た旅館の全景がなんだかくすんで見えていたということだ。



これには後日談があり、姉と一緒の部屋に泊まった友人が「見ていた」というのだ。

帰路につく最中も全くそんなことは話さなかった友人だが、後日「実は…」と話したのは…

宿で夜、寝ている時、姉が雫の音を聞いている辺りの時間に、部屋に女性の姿を見たというのだ…





この話は我が家唯一の「霊体験のような話」である。

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[ 2009/07/17 03:59 ] 徒然 | TB(0) | CM(0)
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